2015年の4月、怪我のキズが癒えないタオ(TAO)には、先立ってEXOのメンバーを脱退した、「クリス」・「ルハン」につづいて脱退説が浮上していた。
クリスとルハンの所属事務所であるSMは、無断で所属事務所ならびにチームを離脱したとして各々はじめ、違法的な芸能活動を図った企業らを対象に、昨年、中国の裁判所に9件、2016年には14件の訴訟を提起する法的対応をとった。
しかし、メンバーのタオの脱退説は、EXOペン(ファン)としては、信じたくはない気持ちがあり、単なる噂として受け入れられていた。
そもそものタオ脱退説の発端は、EXOの連日にも及ぶハードなスケジュールと報酬の不平等さ、そして何より怪我がいっこうに癒えないタオを見かねたタオ自身の父親が、EXOメンバーが所属する事務所「SMエンターテインメント」に、タオのEXOでの活動中止を要求したことに端を発する。
しかしこの時点では、まだ、あくまで活動中止で、タオの怪我や心に負った傷が癒えれば、再びEXOに帰ってくるとファンたちは心から信じていた。
知ってのとおり、タオはEXOのメンバー内でもアクロバットで豪快なダンスが魅力的であり、また、独特の謎めいた妖艶さと可愛さを併せ持つことから、これまで多くのファンたちの心を魅了してきた。
それゆえの代償となったのが、肉体的・精神的な疲労であったことは、もはや多くを語るまでもない。
2015年の6月に入ると、いよいよタオの脱退説が本格さを増す「個人事務所設立」
しかし2015年の6月に入ると、いよいよタオの脱退説が本格さを増してくることとなる。
タオの父親を含めたタオを取り巻く関係者が中国で個人事務所(ワークショップ:黄子韜工作室のWeibo)を設立するに至ることとなる。
他にも、個人活動を示すかのごとく、地元・中国にて単独活動で、スマートフォン・メディアの広告モデルもつとめ、一千万元(2億円)という、法外な!
翌月2015年7月23日には、中国においてのタオの個人活動を噂ではなく正式に公表された恰好となり、正式に中国初デビュー、中国にて初アルバムをリリースした。
驚くのは個人活動後、初のアルバム・リリースながらも中国現地にて約70万枚をも売り上げるという快挙を成し遂げたのだった。
以上の一連の中国におけるタオの個人活動を以て、EXO脱退が「脱退説」という単なる噂などではなく、「脱退」という結果が如実に顕現するものとなった。
2015年8月、クリス・ルハン同様、「専属契約効力の不存在確認訴訟」を申し立て‥‥出廷へ
次いで翌月2015年8月に入ると正式にEXOメンバーたちの所属事務所たる「SMエンターテインメント」を相手取り、クリス・ルハン同様、「専属契約効力の不存在確認訴訟」を申し立て、ついに法廷へ出廷。
これによりSMと正式に訴訟で決するという結論に至り、EXO脱退が動かぬものとなった。
なお、タオの裁判では前例となる同メンバーのクリス、ルハンと同様、裁判弁護は法務代理人のハンギョルが請け負う恰好となり、クリス、ルハン同様の結果に至ったことは言うまでもない。
クリス、ルハンとSMの訴訟は2016年7月に和解!
SMの法律代理人である法務法人・太平洋は2016年7月21日午後、報道資料を通じて「クリス、ルハンとSMの訴訟が裁判所からの和解勧告決定により終結したことを明らかにした。
次いで、裁判所の決定および両当事者間の合意により、SMとクリス、ルハンの間に締結された専属契約は元の契約通り2022年まで有効存続することを確認。
また、クリスとルハンは韓国と日本を除く地域では、SMがマネージメント権限を委託して活動する運びとなり、各々が活動によって得た売上はSMに分配することになることを明かした。
クリスとルハンは2014年にEXOから無断離脱し、SMを相手に専属契約効力不存在確認訴訟を提起し、程なくして2人は中国を中心に独自で芸能活動を続けてきた。
とりわけ、ペン(ファン)たちからはツイッターなどSMSを中心に、こんな声が数多く寄せられている。
「タオは何も悪くない。」 「タオやEXOのメンバー内でも、一番優しい心を持ってる。」 「優しいタオは、今まで育ててくれた父親と自分を取り巻く周りの関係者のことも考えて今日のような結果に、心を痛めながらも踏み切った。」 「だからタオのことを悪く言うのはどうか止めて欲しい。」
ファンとしては、「タオの本当の気持ちを知りたい」という気持ちがつのる。